RID2620 Rotary Family

会長あいさつ

 山静学友会は1975年に創立され2024年に50周年を迎えることができました。この半世紀の間に、国際親善奨学生、グローバル奨学生やGSEなど約540名の会員を数えるほどなりました。山静学友会員は世界や地域のリーダーとなって、社会のあらゆる分野で社会に貢献しています。これこそがロータリー奨学金プログラムにより意欲ある若者を支援した、息の長いそして確実な成果に違いありません。

 山静学友会は地区奉仕活動への参加や学友会員間の交流ばかりでなく、半世紀におよぶ奨学生支援、継続的な会誌発行、会員住所録の整備など、我が国における学友会の模範となるべく地道な活動を継続してきました。こうした学友会活動の中から、多くのロータリアンやガバナーを輩出できたことは山静学友会の本懐とするところでもあります。

 50周年を画期として山静学友会創立時より本会を導いてこられた曽根会長が退任されて、2025年度から新たな執行部体制となりました。永年に及んで発行した「山静学友会誌」は「山静学友会Website」に衣替えして、これまで以上の活発な交流や情報交換の場としました。また、学友会活動の基礎となる「会員住所録」は、地区と協力してより確かな管理体制を整えました。

 私たち山静学友会は「未来志向」です。未来志向とは私たちのおかれた問題を捉え、解決策を考え、そして実行することを意味します。学友会の現状を俯瞰してみますと、ロータリー奨学金プログラムが10年前に大きく変わり奨学生が激減しました。これは単にロータリーの問題ではなく、これからの社会に背負ってたつリーダーの育成が疎かになっていることを意味しています。山静学友会では地区のご理解のもと、学友会の全国組織である「日本ロータリー学友会」と連携しながら若者の「人材育成」にも積極的に提言・協力して、よりよい社会の構築にむけて貢献していきたいと考えております。

山静学友会の歴史

年月日 内 容
1973~74年度  第359地区(神奈川、静岡、山梨)
1974~75年度  静岡、山梨が第362地区として神奈川から分離
1975年5月24日 「山静学友会」創立 於:御殿場市YMCA東山荘(チャーターメンバー8名)
1977~78年度  第262地区に改称
1981年7月1日 「山静学友会誌」創刊号 発行
1989~90年度  第2620地区に改称
2024年1月21日 「山静学友会創立50周年記念の集い」開催、「山静学友会誌第39号(創立50周年記念号)」発行
2025年7月1日 「山静学友会Website」創設(会誌廃刊。Websiteへ移行) 

 

 当地区は現在では第2620 地区として、静岡県と山梨県の2県で構成されていますが、1974 年まで第359地区と呼ばれ、神奈川県も一緒の3県で構成されていました。地区はロータリアンの数によって、分割も合併もします。当時世界的にロータリアンの数が増加し、新しいクラブの創立も増えた機に神奈川県が独立し、現在の山梨県と静岡県の2県で第362地区が創立されました。その後第262地区となり現在の第2620地区に改称されました。

 既に第359地区時代に、ロータリー財団のプログラムの海外に派遣された人たち(ロータリー財団奨学生、研究グループ交換メンバー、同額補助金メンバー)が地区に支援の下、ロータリー財団学友会を組織していました。母体である地区の組織が分割されましたので、その傘下にある学友会も分割され山静学友会は発足いたしました。名称の由来は後に譲ります。設立総会は1975年5月24-25日に御殿場市あるYMCA東山荘で行われました。当時のガバナーは沼津北RCの小林完氏、チャーターメンバーは金子昌生(故人)、鞍智匡章、米沢道子、横山全徳、小野睦夫、松永信廣、西出公之、曽根眞人の8名でした。

 ご承知の通り奨学生やGSEはロータリアンからのロータリー財団への寄付で賄われています。当時は財団への寄付の殆どがここに使用されておりました。分割前までは資金の殆どが神奈川県からの奨学生に充てられ現在の当地区からは3~4年に1人の割合で奨学生を送り出しておりましたが、独立後は全てが当地区に充てられ、奨学生は急増しました。ピーク時の1994-95年度には17名の奨学生を送り出しました。(グラフ参照)GSEメンバーの毎年5人(後に4に人)ずつ増加してまいりました。現在の登録人数は500名を超えています。現在は、ロータリー財団の事業の目的は人道的プロジェクトに特化し、教育的・文化的な目的には使えなくなりましたので、学友の数は年間増えても2~3人程度となってしましました。

 そのような歴史の中で、1981 年松永信廣会員(1973-74年アメリカ留学)が代表幹事の年、『山静学友会誌』(創刊号)を発行しました。途中、発行できなかった年もありますが、1992 年の第8号から、武井朋子会員(旧姓:長尾、1993-94 年アメリカ留学)のご実家の長尾印刷さんにご協力を頂き、毎年発行することができました。

 山静学友会は創立され50周年の2024年1月21日(日)に浜松で『山静学友会創立50周年記念の集い』を開催し、中村皇積ガバナー他多くの地区役員の皆様やロータリアン、学友会会員等総勢100名が集い、盛大な式典を成功裏に開催することができ、山静学友会の存在を改めて地区内に認識していただくことに成功いたしました。その際、山静学友会誌第39号として印刷物としては最後の記念誌を発行することができました。日本の各地区の学友会が会員となり、日本学友会を組織しています。これからの山静学友会は、地区内での活動の他、日本学友会の牽引役としての活動が期待されています。2026-27年度の日本学友会総会を第2620地区で開催したいとの話が出ております。具体的になれば積極的にお受けしたいと思っております。
 

名称の由来

 1974年に当地区は神奈川県を分離し、新たに山梨県と静岡県だけの学友会が発足しました。
この会の正式な名称は『第2620 地区ロータリー財団学友会』といいますが、設立総会のとき何か愛称を付けたいね、という話が持ち上がり皆で検討しました。当時の学友は8名で、静岡から7名、山梨から1名の構成でしたので、静岡の『静』を頭に、次に『山』を付け『静山学友会』(せいさん学友会)ではどうかという意見が多く出ました。

 ところが、この“せいさん”の言葉は“凄惨”を連想し、辞書で引くと『目を覆いたくなるような、むごたらしい光景』とあります。また、青酸カリも連想することから、待ったがかかり、この際面子にこだわらず、山梨を先にして、『山静学友会』(さんせい学友会)にしようとの発言がありました。すると皆は一斉に『賛成、賛成』と言って今の名前になりました。あとからの話ですが、基礎は大きな方が良い、大きな基礎で小さなものを支えてこそ安定するんだ、なんて。理屈は後からなんとでもなるものだと思いました。
 

ロゴマークの意味

山静学友会は創立50周年を記念して2024年にロゴマークをつくりました。
円は地球。富士山と駿河湾は私たちの地区固有のシンボルです。
ロゴは富士山が駿河湾を抱きながら、末広がりに地球を突き抜けるエネルギーを図案化しました。
山静学友会員の未来を象徴しています。

基本理念

 「本会は、ロータリー精神にのっとり会員相互の親睦と、ロータリークラブ、ローターアクト、インターアクト等関係団体との協力・連携のもとに「国際親善使節」としての使命を自覚し、国際理解と友好に寄与することを目的とします。」(会則第2条(目的)より)

 本会は、財団奨学生、国際親善奨学生、GSE、グローバル補助金と、長年にわたり国際ロータリー2620地区の各クラブより世界に送り出されてきた学友により構成され、その会員数は500名以上に上ります。また、この学友のネットワークは、国内はもとより世界各地に広がっており、その知見と経験を活かし多様な地域・職業・分野で多くの活躍をしています。

 本会では、こうした学友の活躍そのものはまさにロータリーの掲げる使命を推進するものであると考え、会員相互の親睦を深めるとともに、送り出していただいた地区との懸け橋となり、学友とロータリアンや他の学友との連携を深めることで、地域社会の課題解決に貢献するとともに、現在と将来の学友のさらなる活躍を支援し、もって国際理解・親善・平和の推進に寄与することを目指します。

 

活動目標

〇学友同士の親睦をはかること

〇学友と地区との懸け橋となること

〇地区と連携し意欲ある日本の若者の海外留学を支援すること

〇学友の活動を支援し、ロータリーの掲げる使命を推進する一翼を担うこと